中国の素材寸法【丸パイプ編】

中国の素材寸法は中国のカタログを入手しないといけません。日本では手に入りますが、なかなか入りづらいものです。そこで今回は鋼管である寸法規格ということで、中国のシーム管とシームレス管をご紹介します。
目次

一般的な鋼管とシームレスの違い

その前に、シーム管とシームレス管の違いとは何ぞや?という人のためにちょっとおさらいです。一般的な鋼管とは、平らな鋼板を丸めてその端面を接合して製造します。接合部があるため継ぎ目鋼管とかシーム管とか呼ばれています。

一方でシームレス(seamless)管とは、継ぎ目のない、接合部のない管のことです。材料となる中実の丸棒鋼に、先端にテーパのついた丸太状の形をした塊を押し当てて工具で押し広げて中空パイプを作ります。よって接合部のないシームレス管が出来上がるのです。
シーム管とシームレス管の使い分けとしては、美観の伴う場所で使用する場合や引っ掛かりを避けたい場合などはシームレス管を使うケースが多いと思います。また、隠れてしまう場所やコストを安価に抑えたい場合にはシーム管を使うケースが多いです。

材質も鉄鋼管とステンレス鋼管がありますので、用途に合わせて使い分けしています。と簡単におさらいをしたところで、中国素材の規格寸法をご紹介します。

中国素材のシームレス(継目なし)管規格寸法

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中国素材のシーム管規格寸法

続いてシーム管の規格寸法です。

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中国素材のステンレス丸パイプ規格寸法

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まとめ

シーム管よりもシームレス管の規格寸法が断然多いことがわかると思います。φ300以上の太い鋼管を使いたい場合は、シームレス管に規格がないため、どうしてもシーム管を使う必要があります。

ただそこまで太い管を使う用途としては、美観を要求されることはなさそうですので、仮に要求されれば塗装でカバーできて問題ないかと思います。

以上、中国素材寸法(丸パイプ編)でした。うちでは普通に使っていますが、業者ごとに取扱う寸法がない場合もありますので、その点はご了承ください。また、丸パイプ寸法は当サイトでもご要望がいくつかございましたので、ご参考にしてもらえればと思います。
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この記事を書いた人

福井県生まれ。地元工業大学大学院修士課程を卒業。大学卒業後は、工作機械メーカーの開発部に配属になり、10年間、設計、組立、加工、基礎評価、検査について携わり、その経験をもとにしたメカ設計のツボWEBサイトを立ち上げ。

現在は転職し、衛星、医療、産業機械、繊維機械など多くの設計に携わって、機械設計のノウハウを皆様に役立ててもらう情報発信メディアの構築を行っています。

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