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プロフィール
京都府在住32歳男性
国立のH大学院(修士)卒業
大学院卒業後、機械装置メーカーに就職
約5年で退社し、医療分野のメーカーに転職
転職後、2年で年収130万円アップ
簡単な自己紹介
国立のH大学院(修士)で空気を取り入れて高濃度の酸素を排出する装置である酸素濃縮器において、篩床と呼ばれる円筒にゼオライトを充填し、加圧・減圧することで高濃度酸素(酸素濃度90%以上)を取り出すことができる圧力スイング吸着法 (PSA) の品質向上システム、作動安定化のテーマに取り組みました。 その研究テーマの知識を活かし、医療分野への進出を検討している機械メーカーに就職しました。 そこでは、在宅酸素濃縮機器ではない空気清浄化に注力しており、PSAの吸着技術が必要とされず、約5年で退社しました。
転職前の職種や業務内容
就職前の面接では、医療分野に在宅酸素濃縮機器も入っているとの説明があったが、実際にはノミネートもされておらず、大気汚染の清浄化が主なテーマでありました。 分野は異なるものの、設計というペーパー上の仕事からプラント建設と実地検証も含まれており、将来を考えて5年間研究開発に取り組みました。 しかし、対象が人ではなく、大気というものであるため安全面で意見の食い違い、特にコストダウンの点で納得がいかず、5年で退社しました。
転職をしようと思った動機
医療はあくまでも「人」を対象としたもので、単なる「もの」ではありません。 酸素濃縮機器は人間が今日生きるか死ぬかの瀬戸際にあるのでその仕組みに必要な材料は値段を問いません。設計上10kgSでいけると判断したものに、労働安全衛生上、安全係数を10倍かけます。それだけ安全を重視し、人を思うわけです。 しかし、病院の大気清浄化設計に使用された概念は、設計における安全ファクターが10でなく2というのは、だれが考えてもやるべきではありません。犬畜生の頭では人類は滅んでしまいます。儲けることしか考えられないのは悲しいことです。こんな会社とは早く決別したいという思いで、転職を決意しました。 給料はそこそこだったのですが、人間関係もまあまあでしたが、組織全体が腐っていることに行き道理を隠せなかったのです。この腐りきった会社と1日でも1分1秒でも早くおさらばしたかった、これが転職の理由です。
転職先の見つけ方や工夫について
「在宅酸素濃縮」という機器が特定されているため、在宅酸素濃縮機器メーカーに焦点を絞り、メーカーへの直接応募(テイジン、ダイキン工業など3社)以外に、在宅酸素濃縮機器メーカーを扱っている転職サイト3社(インデード、リクナビ、ビズリーチ)に決定しました。
在宅酸素機器の抱えている課題とその対処法並びに検討方法とその期間に具体的な議論が集中しました。
在宅酸素濃縮にこだわった理由は、在宅酸素濃縮の設計開発を大学で専攻したからです。医療分野の知識はあっても、中身を詳しく知らないと設計開発できません。
濃縮機器以外の分野でも雇ってくれますが、給料が半分しかもらえない普通の職種では問題です。いきたくありませんでした。このころは「火災などの緊急事態でつよく要請されていたし、最近ではコロナで実証されています。
一見、特殊と思われがちな分野ですが、知らない人は特殊と見ますが、もうコロナの治療で不可欠の機器になり製造は追いおらず、必要な技術であることは確信が持てました。そのため、転職サイトを3社ほど登録してすぐに声がかかるところを見つけることにしました。
結果、すぐ見つかりました。医療=在宅酸素機器の時代になっています。医療の世界がこの数年でがらっと180度変わっていると感じました。私は企業への直接応募もしていましたが、最後はビズリーチの応募で決めました。
転職先に求めたもの
この世界はものすごい勢いで拡張しているので条件なんかは2の次です。要するには入ってからよければすぐアップします。問題はそこにあるのではなくて、業界が抱えている課題解決を短期間にできるかどうかにすべてかかっています(耐久性がない、すぐ故障するなど)。 条件面でいくらこだわっても転職したとたんころっと変わります。当たり前の怖い世界です。昔の土建屋と同じです。この世界は業績をあげれば若くして部長です。 力のあるやつ(すなわち、問題解決を早くできる人)が勝つ世界です。だから企業はそういう能力があるかどうかを見ます。 なので私は、研究開発できる環境や課題プロジェクトの人員・期間を要望しました。 要請条件: ・現在平屋のバラックで研究し組み立てている⇒少なくともコンクリートの2階建て ・人員は研究者数人、組み立て2人、品質1人⇒研究員5人、組み立て作業者7人、品質デリバリー4人 ・残業代、休日出勤が法令の年間150時間を超えた場合、代休対応 ・期間:基板設計1年、試作改良1年、市場評価改善1年の3年間 担当役員が了承して、現在5階建ての建屋構築中。 あとは、転職先がこれら要望さえ受け入れてくれれば問題ないと考えていました。
転職した後のメリット・デメリット
転職後のメリット
希望した在宅酸素濃縮機器の研究開発に従事できたのは大満足
転職後のデメリット
自分のやりたいテーマ以外に、毎日発生している機器故障対応にも協力を要請されたこと
残業が夜12時を超えることもざらで、土日曜・祝日出勤も増え、休暇は月に1回 だったこと
外国から輸入された高度のCAD・CAMシステムの操作習得に翻弄されたこと
年収の推移
最初の年:年収+50万円
2年目:年収+130万円
4年目以降:年収+290万円
(プロジェクトリーダー就任:課長職、メンテナンス技術の効果大)
転職を考えているエンジニアへのアドバイス
転職サイトからしか得られません。なので、転職サイトのビズリーチ利用して常に相談できる相手を助けてもらう事、最新の情報を入手することを心掛けました。自分の得意分野は深く習得し、周辺分野にも広く浅くてよいが触手を伸ばしておくこと (専門分野に固守することも大事であるが、周辺分野を手に入れるとつぶしがきくようになり、会社にとっても自分にとってもプラスになる) 転職では予期せぬ業務(詐欺みたいだが現実にはよくある)を与えられることもしばしばある(書類にも面接でも一切話がでていない)が、腐らずに前向きにピンチはチャンスと考える方がベター (私の場合は3年間は辛抱しよう、それ以降続いたら転職) 日頃からITの技術進化をマークして研鑽し、さらにマネジメントとは何をするのかよく勉強しておくこと (日頃から上司の挙動をよく観察する、そうしないと突然マネージャーやれと言われてもできない) 私の分野は情報を取得する手段が
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