コロナ後も機械設計エンジニアは必要なのか?生き残り戦略を解説!

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少し前に気になるニュースが飛び込んできた。コロナ後も生き残る仕事100/消える仕事100という記事だ!自分が今就いている仕事が今後生き残るのか消えるのかあなたは興味がないだろうか?また機械設計というジャンルのお仕事は生き残れるのだろうか?機械屋の生き残り戦略を私なり解説します。

機械設計エンジニアの需要は減っているのか?今後いらない人材?

昨今の新型コロナの影響もあってか、遅かれ早かれ時代がそうなったのか、今ある仕事が大きく見直されようとしている。
 

週刊朝日のこちらのニュースを見てほしい。
コロナの影響で弁護士や政治家が人員過剰に? 消える仕事
 

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参考:コロナの影響で弁護士や政治家が人員過剰に? 消える仕事
 

コロナ後も生き残る仕事と消える仕事が各100個ずつ載せられている。専門家7人への取材や野村総合研究所の発表資料をもとに作成されている。
 

ここで今、自分の職種について照らし合わせて一喜一憂するかもしれないが、この記事を読んでいるあなたはおそらく設計業務に携わっているに違いない。結果はどうであっただろうか。ものづくりに関わる職種は消える仕事の中に含まれていただろう!
 

理由は簡単だ。新型コロナの影響で自粛期間中にどうしても必要なものがあったはずだ。そのどうしても必要なものに関わるお仕事が生き残る仕事というわけだ。
 

例えば、現金はどうだろうか。どうしても銀行に足を運んで密の中で受付の人と接触しお金をおろさないといけないだろうか。いや、そうではなかった。クレジット決済もしくはネットバンクを利用すればよかった。すなわち、銀行員という職業が見直されることなる。
 

例えば、食料品や日常品はどうだろうか。これは確かに必要だった。ただ、店員がコロナに感染したり、クラスターが発生してしまうと、どうしてもお店自体を閉めないといけない。
 

すると、ネット通販の需要が高まってきた。ネット通販は必ず商品を運ぶため、運送業が忙しくなってくる。
 

ただ、運送業も作業員がコロナに感染してしまう可能性を持っているため、今後、新しい運送業の形が生まれるだろう。
 

さらに医療はどうだろうか。コロナ禍の期間は医療体制がひっ迫し崩壊寸前となっていた。感染のリスクと使命感の狭間で医療従事者たちは皆懸命にがんばっていた。本当に必要なお仕事なのだが、では今後、毎回こんな危険な思いをして命を張って責務を果たす人間がどれだけいるだろう。
 

身内がこんな危険な仕事をしていたら、あなたは必至で止めに入らないだろうか。必要なお仕事だが、これまでのようにはいかなさそうだ。
 

これらは専門家による客観的な主観に過ぎないため、現時点では誰しも素直にこの結果を受け入れることはできないと思う。だが、実生活の中で身を以て体験し、あながち外れてはいないとも感じる。
 

では、機械設計エンジニアはどうだろうか。
考えるまでもない。
そんな職種は将来的に必要なくなる。
 

ものが無くならない限り、エンジニアという職種は必要にはなるが、それは機械とか電気とかソフトとか板金屋とかそういうカテゴリーでは無くなるだろう。一人ですべてをこなしものを作り上げるオールラウンドなエンジニアの形になるのではないだろうか。
 

ハードからソフト、電気回路をこなし、ハイスペックな3Dプリンターで形を作り、組み立てを行う。このような時代になることは実はもうそう遠くないかもしれないと考える。
 

機械屋が今後生き残るための5つの戦略

では今現在、機械設計に携わる私たちにとってお先真っ暗で打つ手はないのだろうか。需要が少なりつつある中で、機械屋は今後、職を失ってしまうのだろうか?
 

こういう時代の流れを察知して、今から対策を打つべきだろうと私は思う。今からでも十分間に合うし、遅くはない。そこで私が考える「機械屋が生き残りをかけた5つの戦略」を紹介しようと思う。
 

[機械屋が生き残りをかけた5つの戦略]

1.オールラウンドな機械屋になる
2.自分しか創造できない職人を目指す
3.収入アップの狙える企業へ転職する
4.海外勤務で専門スキル+語学力を武器にする
5.オンラインスキルを身に付け副業収入

それぞれの狙いと収入が増える理由を解説しよう。
 

1.オールラウンドな機械屋になる

オールラウンドとは、すべてという意味である。1人3役とか1人5役がこなせれば、スキルとしては十分備わっているし、自ずと社内でも目立ってくる。自分としても業績のアピール度が高くなり、上司からの評価としては必然的に上がる。すなわちお給料が増えるという仕組みだ。
 
ただ、一部の企業に見られる仕事の評価と昇級とは無関係な会社体質には向かない。返って仕事が増えるだけで収入はそのままという残念な結果になる。
 

2.自分しか創造できない職人を目指す

これは1つをとことん極めるという意味である。機械系ならば機構部分で能力を発揮できる。限られたスペースでカム機構やリンク機構の設計ができる、またはこれまでにない画期的な機構で設計するなど、あなたにしかできないと周りから認められるほどの実力を付けることだ。
 
当然、難易度の高い仕事が舞い込んでくるが、周りと比べ昇級のスピードは早く出世コースになる。
 

3.機械屋が重宝される企業へ転職する

どの業界も同じだが、仕事がある企業はいろんな意味で強い企業であり、仕事がない企業というのは弱い企業であると言える。
 

弱い企業は淘汰され、いずれ会社自体存在が消えていく。そういった結果を見据えて、機械屋が求めれれる、重宝される企業へ
転職することが賢い選択となる。長いものに巻かれるのだ!
 

同時に年収もアップできる企業を選び、採用されればなお良しというわけだ。
 

4.海外勤務で専門スキル+語学力を武器にする

機械系エンジニアというのはとにかくスキルの幅を広げていかないと、存在価値を認めてもらいにくい職業だ!
 

例えば、機械のほかに電気設計とか、回路設計とか、ちょっとしたソフト開発とか、幅を広げる分野はさまざまだが、英語や中国語といった外国語を話せるエンジニアはかなり有利になる!
 

外国語を話せることで、現地のエンジニアと意見交換もでき、有益な情報交換ができる。さらに真似がしづらいという意味でも
周りから差別化が見込めるのだ。外国語を話せるスキルはその後もいろんな展開ができる最高の武器となるだろう!
 

5.オンラインスキルを身に付け副業収入

オンラインのスキルは今の時代必須になることは間違いない。
 

会社のホームページを自分で作れます!
会社の商品をネットショップで販売できます!
会社の紹介動画を自分で制作できます!
お客様用の解説動画を制作できます!
 

これらのスキルは、全く畑違いのスキルであるが、オンラインスキルを身に付ければ、会社というプラットフォームに依存することがなくなる可能性が出てくる。
 

将来的に自分のスキルをオンラインで講座として教えることもできるし、自分の商品をネットショップから販売することだってできる。
 

オンラインに関わるスキルはどのジャンルの職業でも今後は必ず身に付けておいて損はないスキルとなるのだ。働きながら副業収入が入ることも魅力の一つだ!
 

まとめ

まずは、今就いている職業が生き残れるのか/消えるのかということだが、仮に消える職業に就いていたとしても手の打ちようはあるということだ。
 

いきなり職業がなくなるわけではないので、今のうちに次の準備に備えることが大切になってくる。その中でもオンラインスキルというのは、必ず必要になるスキルとして今注目しておきたい。
 

1.専門+オールラウンド
2.専門+職人
3.専門+転職
4.専門+語学力
5.専門+オンラインスキル
 

1から4のどれを選んだとしても、最終的にそれらのスキルをオンラインで販売するということを見据えることが生き残るための戦略だろうと思う。今からの若い世代の人たちは特にこのような視野を持って、仕事に取り組んでほしい!

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この記事を書いた人

福井県生まれ。地元工業大学大学院修士課程を卒業。大学卒業後は、工作機械メーカーの開発部に配属になり、10年間、設計、組立、加工、基礎評価、検査について携わり、その経験をもとにしたメカ設計のツボWEBサイトを立ち上げ。

現在は転職し、衛星、医療、産業機械、繊維機械など多くの設計に携わって、機械設計のノウハウを皆様に役立ててもらう情報発信メディアの構築を行っています。

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